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AppleとIBMがハード、ソフトで全面提携〜すっげぇことだ〜!ついでに昔のことを思い出した人、いませんか。

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いろんな意味で、かなり驚いたニュースです。
AppleはIBMと戦略的提携関係を結締結。IBMの150以上のエンタープライズ向けITアプリとツールがAppleのプラットフォームにネーティブで移植され、IBMは世界各国でAppleのiPhoneとiPadを顧客企業に販売していくそうです。インタビューに答えて、AppleのCEO、Tim CookとIBMのCEO、Virginia Romettyは「AppleとIBMはぴったりと合うジグソーパズルのピースのような関係だ」と言ったとか。……マジ?

業界アナリストは、「この提携はGoogleとMicrosoftのエンタープライズ向けモバイル戦略にとって大きな打撃だ」 と指摘しているそうです。Googleの次世代モバイルOS、Android Lの発表が近づいていると噂される中、この提携はかなりの衝撃です。

この提携で、AppleはIBMのビッグデータとそのアナリティクス処理能力を活用できるし、IBMと提携して開発されるクラウドアプリはAppleのデバイスまでサポートします。iOSベースのクラウド・サービスはセキュリティー、アナリティクス、大規模モバイルデバイス管理ツールなどが飛躍的に強化される。

iOS向けのIBM MobileFirstソリューションはさまざまな業種の特殊な企業ニーズに合致したアプリを提供でき、Appleは、IBMの10万人もの業種ごとの高度専門コンサルタントの力を借りられるのはAppleがエンタープライズ・アプリを開発する上でこのうえない武器になりそうです。

AppleとIBMがまず参入を狙う分野は「小売、ヘルスケア、金融、保険、旅行、運輸、テレコム」など(プレスリリース)。アプリケーションのリリースも今秋から来年いっぱいかけて順次行われるsぷです。その内容はクラウドストレージ、セキュリティー、MDM〔モバイルデバイス管理〕からプライベートなアプリ・ストアまでエンタープライズ・システムの全分野にわたるとか。

今回の提携で、昔を思い出したAppleオールドファンもおられるのではないでしょうか。

デジャブのような出来事が20数年前にありました。
1991年10月9日、その日、IBMと、米アップルコンピュータの首脳が来日し、東京・虎ノ門のホテルオークラで会見を行いました。
内容は、IBMとアップルコンピュータの主に5つからなる包括的提携に関してでした。

1)IBMのネットワークシステムでもマッキントッシュを統合利用できる製品を投入する
2)今後2年の間に、IBM、アップル、モトローラの3社で、パソコンおよびワークステーションのエントリーモデルに適した新しいRISCマイクロプロセッサファミリ「PowerPC」を開発
3)IBMのAIX、アップルのマッキントッシュインタフェース、POWERアーキテクチャを基盤としたオープンプラットフォームシステム「POWERオープン」を開発
4)マルチメディアの関連技術を開発し、幅広い業種の企業や業界に対してライセンスを供与する合弁会社「カライダ」を、サンフランシスコに設立
5)オブジェクト指向の次世代オペレーティング環境を実現する合弁会社「タリジェント」を設立し、アップルおよびIBMが将来の製品に利用していくほか、第三者への技術ライセンスも幅広く行う

世界の巨人・IBMに、ガレージスターターのアップルとの提携は、まさに異例。何せ、東海岸に本拠を置くIBMと、西海岸に育ったアップルは、まさに「水と油の関係」とまで業界ではささやかれていたそうですから。

で、15年を経た2006年。アップルは、インテルチップを搭載したiMacおよびMacBook Proを発表。2月末には同じくインテルチップを搭載したMac miniを投入し、今後、CPUをインテルチップへと移行することを示しました。一方、IBMも、ソニーおよび東芝と共同開発したCell(例のプレステに採用されたヤツ!)を、同社のサーバに採用すると発表・公開します。

遡れば、Appleの「Apple II」大成功が、当時、青い巨人 (Big Blue) と呼ばれたIBMにパーソナルコンピュータ市場への参入を決断させるキッカケになったと言います。1981年にIBM PCが発表されると、アップルは新聞広告で“Welcome, IBM. Seriously”と挑発していましたが、次第にIBMにシェアを奪われていきます。そういう経緯もあるんですよよね、この両社には。

Apple、またか。まさか、二の舞、三の舞に…?!そういう意味でもかなり注目かも知れませんね。

そもそも、(「たら」「れば」は禁句だし、もうこの思考は無意味だけど)ジョブズなら、提携したんだろうか?

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