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Start Up

起業時にやりがちな10の過ち

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4度のスタートアップとの関わりを通じて得た経験から、「これをやらかしたら失敗確率高いです!」というポイントがまとめられてありましたので転載します。

1.採用基準を妥協してしまう
ほんの0.1秒でも「ん?」と感じたらキャリアに関わらず絶対に採用しない。再採用コストほどバカバカしい物はありませんし、人違いというのはお互い不幸。

2.キャッシュ製造エンジンを捨ててしまう
ファイナンスして他人様のお金を入れた場合は別ですが、なるべくキャッシュを産む仕事を捨てないというのは重要。誰が何と言おうが、企業を運営する上でもっとも大切なことは、企業を存続させること。企業を存続させるために必要なのはキャッシュです。

3.プランA(事業がうまく行った場合)のP/Lを見てバーンレートを考えない
当たり前ですが、月次の支払総額をとにかく抑えましょう。キャッシュインは1日でも早く、キャッシュアウトは1日でも遅く、高額な物は多少割高でも一括購入せず分割ローンで買うかリース。

4.厳格な管理会計は、ケチではない。勘違いが多い。
使うべきところは躊躇無くカネを使うことも必要。初期の頃にありがちですが、Webサービスやアプリをつくるのに規約を自作するコストをケチり、競合のをパクるとか、登記や納税等アウトソーシングを使わずに何でも自分でやってしまうというのも、節約ではなくタダのドケチです。それに要する時間をチーム創り・事業創り・資金集めに集中させる方が事業を前進させることができて良いのではないでしょうか。
僕は、「お金を使うという能力」は、経営者にとって非常に大切なポイントであると同時に、もっとも難しいことでもあると思っています。アクセルをベタ踏みして一気に走り抜けるべき時にケチったがために不完全燃焼で消えていくという失敗、よくあります。

5.環境創りをおろそかにする
環境創りについては、
・情報をチーム内でクリアにすること
・プロジェクトのターゲット、進捗、結果等を数値等の明確な形でチーム全員に「見える化」すること
・各自が自主的に仕事のできる仕組みづくり
・コワーキングオフィスも起業家同士、エンジニア同士が企業の枠を超えて交流できたり、採用の近道に。
・友人や先輩起業家のオフィスに間借り
・逆にネガティブなメンバーは1秒でも速く追い出す

6.撤退時にすぐサービスをクローズしてしまう
サービスやチームを買ってくれるという可能性も考えて、もしサービスやアプリのシステムやサーバを最小化することで、運営や維持・管理にさほど費用がかからないような事業なのであれば、リビングデッドでも良いのでサービスをクローズせずに維持させておくことをオススメ。

7.社員に経営者視線を求めてしまう
「社員一人一人が経営者のつもりになって考えろ!」というのは創業者兼社長の人間みんなの想いですが…。
そもそもチームメンバーは、社長の熱意やビジョンやプロジェクトの魅力に共感し、自身の人生設計を大きく変更し、明日をも知れぬスタートアップに加わって「いただいている」のです。当然、プロジェクトには「期限」や「想定外のトラブル」というものがつきものですし、そういう時には何日徹夜になろうともみんなで力を合わせて乗り切らなければなりませんが、普段からそれを強いるのはタダのブラック企業です。

8.あきらめず続けるべきは何か、早期撤退すべきは何かの基準がない
負債無しで乗り切れない、家を売らなきゃならないとか、そもそも市場を間違った等の場合でも、ひたすら耐え忍び、負債を重ねながらも猪突猛進を続けるというのはナンセンス。ピボットするなり、別途の判断が必要だと思います。

9.「ナイスアイデア」にすぐ飛び乗る
最初のMVPを作って市場に出すあたりまではだいたいみんな一点突破できるのですが、特にそこでそれなりの反応を得た場合、たとえチームでフォーカスし続ける計画があったとしても、あらゆる外野の人たちが無責任な思いつきのアドバイスをしてくることでしょう。お客様からのフィードバックは当然別ですが、関係のない外野の声に惑わされることなく、事業計画の遂行に集中すべきです。

10. 永遠に起業準備中である
もっとも重要ではないでしょうか。「◯◯で数年実績を積んでから」「MBAを取ってから」「◯◯歳までに」「アイデアはかなり溜まってきた」「大学を卒業してから」等と考えているあなた、まず「最初の一歩目」を踏み出してみて、走りながら考え、仲間を探し、学び、メンバーと共にチームや事業のレベルを高めながら前へ前へと道無き道を切り開いていく、その最初の決断こそがアントレプレナーシップなのではないでしょうか。