コトバ

キッカケになれば③黒田さん
豊臣秀吉を天下人に押し上げた稀代の軍師・黒田官兵衛。戦略家として有名な彼の言葉です。
01.天下に最も多きは人なり。最も少なきも人なり。
02.まず自分の行状を正しくし、理非賞罰をはっきりさせていれば、叱ったりおどしたりしなくても、自然に威は備わるものだ。
03.その職にふさわしくない者はすぐに処分したりするが、よく考えてみると、その役を十分に務めてくれるだろうと見たのは、その主だ。目利き違いなのだから、主の罪は臣下よりもなお重い。
04.上司の弱点を指摘してはならない。
05.世の中で、主のために追腹を切る(後を追って切腹すること)ぐらいつまらぬことはない。腹を切って死んだとしても、わしに従って地獄・極楽を駆け巡るわけではあるまい。わしはただ立派な士を一人でも多く、大切に思う子に譲りたいのだ。必ず殉死を禁ぜよ。
06.最期の勝ちを得るにはどうしたらいいかを考えよ。
07.おまえは時々、部下を夏の火鉢やひでりの雨傘にしている。改めよ。
08.戦いは考えすぎては勝機を逸する。すぐに駆け出すほどの決断が大切だ。
09.私一人の注意では、多くの家来達に届くまいから、見逃すことも多いだろう。よくないことがあったなら、遠慮なく早く知らせてほしい。
10.武芸に凝って、一人働くことを好むのは、「匹夫の勇」といって、小心者のたしなみであり、大将の武道ではない。