ニュースアプリのこのごろ。

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ニュースアプリの記事をよく見ますね。「Gunosy」「SmartNews」「Antenna」「NewsPicks」…。ニュースキュレーションサービス、出ていますねぇ〜。

矢野経済研究所の最近の調査によれば、「NAVER まとめ」や「Gunosy」「SmartNews」「Antenna」「NewsPicks」などのニュースメディアや、「Origami」「HATCH」などEC型メディアなどのキュレーション市場は、2017年度には約400億円(事業者売上高ベース)に達し、2012年度~2017年度までで年平均成長率(CAGR)45.7%で推移すると予測されています。

また、「Gunosy」「Antenna」が大型の資金調達を行い、テレビCMを中心に積極的に新規ユーザー獲得へ動いていることは記憶に新しく、今年に入ってからも東洋経済オンライン編集長であった佐々木紀彦氏が「Newspics」へ移籍したり、「Gunosy」がさらに10億円超の資金調達、メディアへの広告収益の還元を発表・・・など、特にキュレーションメディアをめぐる状況が加速しています。

私は、「Gunosy」と「SmartNews」、「Antenna」はiPhoneに入れてますが、実は余り活用していません。一般のニュースは、「Yahoo!News」でじゅうぶんですし、それ以外の趣味やこだわりも「Flipboard」が好きで使っています。また、新聞を購読していて、やはりまだそれに対する「最後っぺ」のような信頼も強いのかもしれません。

ニュースアプリは、各社それぞれヘッドラインだけが並びます。そこから興味を引いたものをさらに選んで読んで行きます。ニュース元は同じ事が大半でしょうから、どこのを読んでも変わらないのでしょう、きっと。だとしたら、わざわざ今利用している(=使い勝手になれている)もので良いのでは?とも。GunosyとSmartNewsの、「タブを切り替えながら使う」のは面倒です。

また、好きな雑誌やサイトを登録して「Flip」しながら楽しめる「Flipboard」があれば、たいていのことは事足ります。(ちなみにジョブズが「FlipboardのためにiPadをつくったんだ」みたいなことを創業チームに言ってたり、ずいぶん気に入ってたそうですね。)ページをめくる感覚、自分で雑誌をつくる感覚は、最近のサービスにない印象を持っているのは、ちょっと、言い過ぎ、贔屓し過ぎかもしれません。

それを裏付ける?ような調査結果がMMD研究所から発表になりました。スマートフォンを所有している20歳以上の男女565人のうち、350人(61.9%)がニュースアプリを利用しており、そのうち78.3%が「Yahoo!ニュース」を利用。次いで「LINE NEWS」が16.3%、「SmartNews」が15.7%、「Gunosy」が11.1%、「Antenna」が7.1%、「NewsPicks」が4.9%。サンプル数は少ないですが、Yahoo!ニュースとそれ以外とで大きく差が開いています。キュレーションアプリは急成長していると言われていますが、Yahoo!ニュースの力は依然として強いという結果です。

ニュースアプリ・サービスのユーザー利用シーンを想像するに、基本的には通勤通学で電車移動時に、かなり使うんだろうなぁと思いつきます。もう少し広げれば、待ち合わせ時の隙間時間も、そうでしょう。地方に行くほど、近くのコンビニにも車でいく状況なので、それら新しいアプリでニュースをチェック・閲覧するタイミングがなかなかないのです。自然と、ユーザーは、都市部になりがちとも思います。忙しいビジネスパーソンにとっては、効率的な情報収集は身近な課題のようです。そういう中で、玉石混交の情報がインターネット上にあふれる現状、より効率的に情報収集したいというニーズは強くなるのは当然だなぁ…。

そんなことをツラツラ考えていくと、ひとつは、独自コンテンツでしょう。そこが、(永遠じゃないけど)差異化や勝敗のポイントになって行くと思います。また、深く広い知見を有する記者を登用するかどうかも大きな鍵ではないでしょうか。ニュースは、大した裏付けもとらず、調べず、適当に表層のみで記述されるものであってはいけない領域も多分に含んでいます。そういう人財を「持つ・育てる・登用する」か否かも、大きな方向性ですね。

Gunosy代表取締役社長の木村新司さんなどは、「ニュースキュレーションアプリが意見を持ち始めると“色”がついてしまう。Gunosyでは記者を抱えて意見を出すことはやりたくない」とお考えのようです。付け焼き刃じゃ出来ないですものね。かなりの本気の覚悟がいります。ここに資金を投入する前に、昨今のサービスはやらんといかんことがありますからね。

NewsPicksの代表取締役梅田優祐氏は、これまで配信していたメディア各社の記事に加えて、新設する編集部による独自記事を9月から提供予定で、編集長として、東洋経済オンラインの元編集長である佐々木紀彦氏を招聘したそうです。そうそう、この本気さです。「Newspics」は、人々の情報収集に対するニーズとは「発見の欲求」と「理解の欲求」であるとして、各分野の専門家・識者(ピッカー)による「人力」キュレーションで、「理解」に関しては識者のコメントによって、「発見」と「理解」の問題を解決しようとしていると言えます。さらに言えば「理解」には大きく「もっと早く」「もっと深く」理解したいという2つのニーズがあり、「Newspics」につく様々なコメントは、主にニュースを多面的に「深く」理解するために役立つとされています。これに対して「Gunossy」や「Smartnews」はアルゴリズムやSNS上のバズワードなどを機械的リコメンドです。

ただ、後は、信頼性ですよね。どんなサービスも、出来たときは信頼性はゼロからなんですが、こと、ニュースや報道に関しては、それが絶対に担保されないといけない。最近ではオーム真理教の松本サリン等の一連の事件で報道機関のそれがグラ着いたことも記憶に新しいです。でもまっ、記者クラブの内容を発信しているだけという指摘もあって、どちらもどちらか…。何より、最近の若い人は、そんなこと、気にしないのかなぁ..。

さらに、差異化の先には、集中した領域に特化するか、総花的な内容になるかという分岐もやってきそうですが、それをやると、ヤフーなどのポータルサイト化してしまうので、どうなんですかね、その戦略は?私なら、当面総花戦略はとらないです。

ちょっとダッチロールした長文になってしまいましたが、キュレーション自体は、Webサイトの黎明期から「ポータルサイトで集客施策」の一環として展開されてきた典型的手法です。従来のように、限られた紙面とページ数の「新聞」形式での情報接触ではなく、情報の収集(というか、提示)が爆発的に増えた中で、ヘッドラインの列挙(結局、紙ベースのメディアと同じなんですけどね)は、当然の既決と言えるでしょう。

私たちは、どう真贋を磨くのか(磨かなくて良いのか)、リテラシーの部分も含めて、考え、付き合わなければいけないのだろうと思う次第です。

あぁ〜、深い知識がないくせに、堅い話しにしちゃったぁ〜

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