Office Regulations 就業規則って、深い④
身だしみについてどう定めるか。
意外と難しい。いうまでもなく基本的人権や表現の自由を尊重し、それも踏まえながら、他方、現実的にはお客様との関係の中で、印象というのは、自社のブランドイメージや評価にも影響を与える重要な要素。時代の流れや大事にしたいことを前提に起案したい。
●クールビズやウォームビズの普及
環境省が定義するクールビズでは、ノージャケット、ノーネクタイ、半袖シャツ、「かりゆしシャツ」の着用も可。「スーパークールビズ」は、ポロシャツやアロハシャツ、スニーカーOKというカジュアルさ。業種業態によるが、国が認めている。
●オフィスでのドレスコードの基本
ドレスコードとは「社会の中のさまざまな場所と機会、また行事や催し物、パーティなどの場面で、その場でしかるべきとされる服装。周囲への配慮から始まったエチケット。会社によってさまざまながら、逆に多くの企業で就業規則上のルールが明記されてないことが多いのではないか。とはいえ、ビジネスマナーの観点やビジネスシーンに則って 考えれば以下の2点に集約されるのではないか。
(1)清潔感があること、相手に不快感を与えないこと
ひどいシワや汚れ、「におい」にも注意したい。特に夏場にありがちなタンクトップやキャミソール、ショートパンツといった露出が多い服装は会社としては控えてもらいたいのが本音。香水、身に着けるアクセサリー、それに類するものについても、あまり派手にならないよう配慮がほしい。
(2)ビジネスシーンにふさわしいこと
お客様と接する機会が多い、お客様先常駐や営業スタッフ、来客応対時は、お客様に与える印象が服装や身だしなみによって大きく変わることに留意してもらいたい。