M1 MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniの実アプリでパフォーマンスチェック
M1第1段のMac3機種Air Pro Mini。目を見張る性能や、その他の特徴について、各種メディアで盛んに取り上げられていますね。
ASCIIでは、一般的によく利用されている5種類のアプリを使って、さらに実用的な性能を評価した記事が掲載されていました。
テストに使ったアプリは、
●ウェブブラウザーのSafari
●圧縮ファイルを展開するアーカイブユーティリティ
●アプリ開発に使うXcode
●Xcodeで開発したiOSアプリをMac上で動作させるSimulator
●iMovie
の5種類。
テストでは、M1のMac3機種と、2020年に発売されたインテルCPU搭載MacBook Airの4機種について計測し、評価。
Safari上でのJavaScriptの実行速度テスト
最近のウェブサイトではJavaScriptが重要な役割を果たしていることから、ブラウザーのJavaScript動作速度を評価するページを掲載しているBrowserBenchのサイトにある、JetStream2のページを利用してテストし、評価。
このテスト結果では、Airを1.0とすると、M1搭載Macは、1.7〜1.8の倍率と、かなりの速度向上。
圧縮ファイルの展開にかかる時間を計測
11.44GBと、かなり大きな圧縮ファイルを「アーカイブユーティリティ」で展開するのに要する時間を計測。結果は、どのM1マシンも、インテルAirの約3.9倍となった。これは体感的にもかなりの違い。
XcodeによるiOSアプリのビルド時間を計測
今回のテストの中でも、もっとも複雑な処理なので、他分野でも複雑な処理を実行するアプリの動作速度の参考になるはず。このテストでは、アップルが無料で公開している「SwiftShot: Creating a Game for Augmented Reality」というARアプリのサンプルコードをビルドするのにかかる時間を計測。結果を見ると、Airに対してM1マシンは、だいたい2.5〜2.8倍程度の速度となっている。アップルはApple Eventのビデオの中で、Xcodeのビルド速度が3倍になったと表明しているが、ほぼそれに近い数字。
Phoneシミュレーターの起動時間を計測
XcodeによるiOSアプリ開発の際には、実機でテストする前に、Xcodeに付属するiPhoneシミュレーター上で動作を確認するのが一般的。そのためのSimulatorアプリは、これまでインテルCPUを搭載したMacで起動する際にかなりの時間がかかるというという印象がありましたので、今回のテストでは、シミュレートするiPhoneとして「iPhone 12 Pro Max」を選び、中身を消去して再起動(Erase All Content and Settings…)するための時間を計測。結果は、今回のテストの中で、インテルAirと各M1マシンの差がもっとも大きくなりました。ざっと4倍以上…すげぇっ!
iMovieによる4Kムービーファイルの「共有」に要する時間を計測
いちばん時間がかかる「ムービーファイルを書き出す処理」。テストでは、長さがちょうど50秒の4K(3840×2160)ムービーファイル(H.264、AAC形式)を、iMovieのメニューで言う「Facebook用」として書き出す時間を計測。結果は、どのM1マシンでも、インテルAirのちょうど4倍の速度。
引用)2021年01月02日文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII