新ビジネスだけが危ないのか。

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自分が所有する部屋が、旅行等で空いている時に、誰かに貸すサービスAirbnb。時価総額が1兆円を超えた今でも否定派との闘いを続けているそうです。たとえば、借りた人がその部屋で起こした乱交騒ぎに関して、Airbnbはニューヨーク州と法廷闘争を繰り広げているのだとか。

Airbnbの創始者たちが、自分たちのアイデアを思い立った時に、こういう自体は容易に想定できる懸念の一つだったと思います。案の定、当初は投資家からも辛辣な意見を浴びせられたとか。

私自身が、このアイデアを思いついたとして、でも、いろんなリスクを想像できたとして、このサービスを展開できるのかと自問したら、しないと自答するかもしれません。でも、それでは起業家にはなれないようです。

「決心の強さこそが偉大な起業家を構成する最大の要素であり、完璧を求めれば重要な機会をみすみす逃すことになる。起業家としての成功はビジネスアイディアそのものよりも、その人自身にかかっているのだ。」Airbnb共同創始者のNathan Blecharczyk氏は、そう語ったそうです。

Airbnbだけでなく、俗にいう出会い系サービスも同様のリスクをはらんでいますし、実際の犯罪や事件が起こっています。しかし、利用者は確実に多数存在しますし、それを見越して、そのカテゴリに新しいカタチのサービスが生まれています。規制はできても、SNSに姿を変えたりして、イタチごっこは収まらないでしょう。

もっと言えば、3Dプリンタもそうです。先頃、実弾発射できる銃を創ったとして逮捕される事態が起こりましたが、あれは氷山の一角ではないかと誰もが思っているでしょう。現実には、そういう人は多数居るでしょうし、どこかで裏社会での展開もきっと日常化している気がします。

でも、それは最近のサービスだけが内包するものでしょうか?サービスやアプリは、いわば単なるツールです。ツールは、言うまでもなく昔から無数に存在しています。たとえば、包丁。包丁は料理人の命であり、そこから誰もを幸せにする美味しい料理が生まれます。しかし、ひとたび悪意をもった人が扱えば、人を傷つける道具にもなりえます。
そんな危なっかしいツールですが、売っているお店自体、許認可制で厳重に規制されているわけでもなく、100円ショップでも売っています。包丁を買う際にも、個人を特定できるように、たとえば免許を見せることを求められるわけでもありません。例が極端だよ?そんなことはありません。その危険は、縄跳びの紐だって同じです。

もちろんネットというものを介して展開されることで、今までとは違う、厄介なことは多々あります。ありますが、根源的に決定的に変わるものではありません。昔から、提供する側が、リスク排除に努力をしているという前提がある場合は、使う側の問題も大きいのです。むしろ、人と人の関わりが希薄になっているからこその「つながりへの希求」が、幼い、若い世代を中心にあるとすれば、それをSNSやゲームに過度に求めているとすれば、そのツールを非難する前に、人と人の関わりの時間をどうつくっていくか。また、リテラシー教育をどう浸透させていくか。それをまず大人たちは、考えなければならないのではないでしょうか。自戒もこめて。

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